鹿児島県出身で現在愛知県に住んで15年ほどたちますが、
最初はイントネーションも違うし言葉を話すと、「え?どこ出身?」という質問がとんできて、
最初は答えていたのですが、だんだんめんどくさくなってしまい、初対面の人の前では言葉を話すことを控えてた頃がありました。
そんな私が鹿児島に在住してた頃に使用していた標準語だと思っていた言葉を紹介します。
鹿児島弁で、怒る=びんてくっど。(頭にくる。)わっぜ、びんてくっど。(とても頭にくる。)
驚く=ひったまがった(びっくりした)わっぜ、ひったまがった(とてもびっくりした)というように、「とても」を、「わっぜ」、「わっぜか」、と言います。
私が愛知県にでてきてびっくりされた、逆に通じなくてびっくりした言葉を紹介したいと思います。
テストの点数が良くなかったという会話を父にした際の返答「わいは、ほがなかもんじゃ。ちった、しっかりせんねぇ。」訳すと、「あんたは頭が悪い、少しはしっかりしなさい」です。
食事中に父がいきなり、「へっがでぇ」というと大きいおならをします。
3人姉妹の長女の私は妹が生まれるまで、「もじょか~」(かわいい)とよく言われてました。
おじいちゃんはよく「でこんがとれたっせぇ」と言って遊びに行くと大根をくれました。
「こいがいたか、あいがいたか、」と、腰が痛い、足が痛い、というおばあちゃんの腰や足をよくマッサージしました。
高校生に入ると同級生の男子が「おれはよかにせやっでや」と、「俺はかっこいい」と言っており、
からかいに行くと、「わ、でこんあし!」と、大根足といわれ、ケンカしたこともあります。
そんな田舎娘が愛知県に来て、愛知県も変わってるなと思ったのが、就職したばかりの職場で「○○さん、今日何できたの?車?けった?」一瞬?が浮かびましたが、「自転車」のことを「けった」ということ。
お昼休みのひとこと「わー、ちんちん!ちんちんで触れない。」何を大きな声で恥ずかしいことを言っているんだろうと思ってしまいましたが、「とても熱い」ということを伝えたかったみたいです。
話をここで少し戻しますが鹿児島で市電のことを「チンチン電車」という地域もあります。
実家から届いた鹿児島土産を社内に配ったときに、上司から「○○さん、でら美味しかった!ありがとうね!」同期からは「どらうまかった!有難う―」といわれ、とても美味しかったが『でら』でらの上が『どら』ということも知りました。
あととても気になったのが会話の途中途中に聞こえる「だもんで。」例えば、だから○○、と文章をつなげる際によく使われています。
だもんで、〇〇したら、〇〇になるから良いよね。等、こうしたらこうなるという会話によく使用されている気がします。
三河弁なのか岡崎弁なのか○○だに~●●だら~という言葉もあり、ですよね、だよね、そうよね、そうでしょ~といった言葉のようで、場所によって、だに・だら・と使う言葉が違うようです。
愛知県にきた当初は鹿児島弁に対して不思議がられていましたが、今はたまに実家に帰ると愛知弁(名古屋弁なのか、三河・岡崎弁なのか不明)が不思議がられるようになったと思いながら、まだまだ新しい方言をみつけていきたいと思います。