私の実家は宮崎県なのですが、なかなか方言が独特なところであります。
ここではいくつか宮崎県で通じる方言をいくつかご紹介したいと思います。
【方言①:らーふる】
学校で「らーふる取って」といった会話が生徒間であります。この「らーふる」とはいったい何のことかといえば、実は黒板消しのことなのです。正直私が大学進学のために他県に出るまでこの「らーふる」は共通語とすら思っておりました。そもそも、らーふるを活字にして思ったのですがひらがななのかカタカナなのかすらよくわかりません。由来を調べてみたところ、どうやら語源は、オランダ語の「ほつれ糸」や「擦る」を意味する「rafel」からきているとのこと。そんなこと一度も意識したことありませんでした。ちなみに現在の小学生には通じませんでした。ある時期だけの方言だったのでしょうか?
【方言②:てげ】
「てげおいしー」「てげむかつく!」。この「てげ」をつけた会話をする時点で間違いなく宮崎県人です。この「てげ」は「すごく」を意味する一種の強調語のようなものです。強調したいばかりにこういった方言を使うことは、他県でも知っている人は知っているようです。ちなみに現在私が住んでいる鹿児島県では「わっぜ」が該当します。
【方言③:よだきい】
「てげよだきい」。上述の「てげ」と合わせるともはや日本語とは思えない内容ですが、宮崎県ではしっかりと通じる方言です。意味は「すごくつかれた」「すごく面倒くさい」です。学生時代にテスト前などになるとこの方言が頻繁に飛び交っていました。「面倒くさい」を表す最上級の言葉です。いかにもという感じがしませんか?
【方言④:もぞなぎい】
この言葉ももはや日本語なのかと思いたくなるほどの方言です。この記事作成まで一度も活字にしたことすらない言葉ですが、いざ活字にすると何とも不思議な感覚です。
この意味は「かわいそう」「あわれだ」といった同情しているときに使う方言です。もぞなぎいからやめなさい」といった使い方をしておりました。
よく使っていたのは祖母でしたが、私たちの年代はさほど使う機会は多くなかったと思いますので、おそらくある年代で頻繁に使われていた方言ではないでしょうか?現在も意味は通じるかとは思いますが、あえて使っている人は少ないかもしれません。次第に消えていく方言なのかもしれません。
【方言⑤:いして!】
これがなぜ使っていたのか不思議でならないのですが、正直意味もよく分かりません。ほぼ無条件に使っていたというのが本音です。
水が蛇口からあふれ体にかかってぬれた時に使うのですが、それ以外で使うことは全くありません。正直蛇口付近以外で使った記憶がありません。場所すら限定してしまうこの方言、意味としては「ぬれてしまった!どうするんだ!」といった意味かもしれませんが、そんなこと考えもせずに無条件に出ていました。誰にも意味を確認したことがないですし、みんなそういう場面でしか使っていませんでした。この「いして!」が一番不思議な方言なのかもしれません。
以上宮崎県で通じる方言をいくつかご紹介しました。活字にしてみると不思議な気持ちになる方言。宮崎県の財産でもありますし、これからも残していきたいですね。