私自身、25年の人生を様々な地域で過ごしてきました。
その中で驚いたのはやはり言葉の部分。身近なものでさえ言い方がこんなに違うのかという経験をしてきました。
今回はその一部について説明できればと思います。
今回紹介するのは「目の疾患」についてです。
目にできるものと言えばと聞かれたら関西に住んでいるとき、「めばちこ」と呼んでいました。
中学の時に関東方面へ転校してすぐの頃、目の腫れと痛さのあまり、学校に「めばちこが痛いので眼科に寄ってから学校へ行きます」と連絡したところ、先生が「めばちこってなんだ?」と聞いてきました。
そこで「めばちこはめばちこですよ」と返したところ、先生が怒り出したので「とにかく病院に行くので遅れます」と伝えて電話を切りました。
通院後、眼帯を付けて担任に到着の旨を伝えに職員室へ行ったところ、「ものもらいか、なら最初からそう言ってくれれば」と申し訳なさそうに言われました。
このように、地方によって同じ目の疾患でも違う言い方が出てくることがあります。
では、全国には他にも言い方があるのでしょうか。それについてここからは書いていきます。
まず、正式名称は「麦粒腫」と言います。病状については今回は割愛させてもらいますが、「ものもらい」も「めばちこ」も俗称だと言うこともこの記事を書く過程で調べて初めて知りました。
では、全国的にはどの言い方が1番多いのでしょうか?
それは「ものもらい」です。この言い方は北海道、東北、関東、中部東海、九州、沖縄ではこの呼ばれ方が多いのです。その次に多いのが「めばちこ」です。これは主に関西エリアを中心にこの呼び方がされています。
もしかしたら他にも呼び方があるのか気になって調べたところ主なところであと、2つ出てきました。
「めいぼ」と「めぼ」です。めいぼは主に四国で、「めぼ」は福井、三重、広島で呼ばれています。
これまで、「方言」で取り上げられるのは「アクセント」「発音」「語尾」が中心だったと思います。
しかし、共通語のイメージが強い「医療用語」でもこのように方言が存在するのです。
「ものもらい」や「めばちこ」のように言い方が異なることで全く伝わらないことでトラブルが起きないように、今後みなさんも引越しの際は是非、医療用語の方言を覚えていることをお勧めします。
もしかしたら、他にもあるかもしれませんね。その時は、またお会いしましょう。さようなら。
参考文献ロート製薬「ものもらいマップ」