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富山の方言は「だ」の発音が耳に残る!

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富山の方言について書きます。

〇「だら」

銀ダラ?だらだら?タラの仲間?
いいえ、富山の方言で「だら」は「ばか、あほ、愚か者」という意味です。

「だらか!お前は!」(馬鹿かお前は!)
語尾を強めたり、「~か」をつけてより強調することもあります。

「なにやってんだよお、だらかよ」
「だらぁ!」
「この、だらぼちが!」

こんな感じです。

 

〇「しょわしないが!ちょーちゃくすっじゃ!」

しゅわっち?しょわしょわ?ちょーちゃく?到着?

いいえ、これは「ウロウロするな!ゲンコツするぞ!」
という感じのニュアンスです。

「しょわしない」は「騒がしい、うるさい」
「ちょーちゃく」は「怒る、叩く」という意味です。
「しょわしない」「ちょーちゃく」は、富山でも山間部の地域で使われています。

でも今は、山間部でも使っているのは年配の人が主だと思います。
今度は違う感じで、

 

〇「ねまられ」
これは「座れば?」「座りなよ」という意味です。

今度はちょっと長い文です。解読できますか?
「かーか、か、かーか?」
「か」のみの連続です。これはニュアンスのみで会話します。
「かーか(母さん)、か(これは)、かーか?(蚊かな?)」
「かーか」は「かかあ」から来ています。
「か」は「かあ→かれ→これ」みたいな感じです。
「かーか?」は「蚊」と「~か?」→「~かぁ?」→「~かな?」という感じですかね。

なんだか地元民でも、文字で起こされるとさすがに不思議な感じはします。
方言というものは、けっこうニュアンス命だったりしますね。
文字よりも、その時の話す雰囲気というか、空気というか、そういうものから察して言葉にしている感じですかね。

 

よく富山弁は「~だちゃ」と語尾に言います。
あのラムちゃんの「だっちゃ」とは、文字は似ていますが、話し方は大きく異なります。
富山の女性がこの「~だちゃ」をラムちゃんの「だっちゃ」目的で聞こうと思っていると、がっかりすると思います。
「~だっちゃ」ではなく「~だちゃ」です。ちっちゃい「つ」は入りません。
ちなみに、この「~だちゃ」は「~だよ」という意味です。
「かー、ハエだちゃよ」(これはハエだよ)
「だちゃ」に「よ」とか「ね」などをつけて強調することもあります。

 

では、今までの言葉を使って会話をしてみます。
「しょわしないのー!」(騒がしいな)
「だら!ねまっとれま!」(ばか!座っていなさい)
「ちんとせんと、ちょーちゃくすっじゃ!」(静かにしてないと、ゲンコツだぞ)
「かたいこにしとれば、かーかが困らんがだちゃ」(良い子にしておれば、母さんが困らないんだよ)
ちょっとキツめの会話になりましたね。

富山の方言は、普通のことでも少しキツく話しているように聞こえるのも、特徴の一つです。

もっと富山の方言は幅広いですが、今回はこの辺で。

興味を持たれた人は、ぜひ調べて、富山に少しでも目を向けてくれれば、富山県民として嬉しいです。

では、よろしく頼むちゃ!(頼みます!)

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